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2017 / 04 / 14  11:31

エビで鯛を釣る

“エビで鯛を釣る”とは、日本のことわざ。

「少しの事柄や努力で、大きな事や利益を得ること」。

珍重される鯛を、小海老を餌にして釣り上げることから、わずかな元手で大きな収益・収穫を得ることをいうわけです。

同じ意味の英語で、Throw a sprat to catch a whale. (小魚を投げてクジラを捕る)という言い回しもあります。

 

さて、魚博士として知られている末広恭雄(すえひろ・やすお)先生。

農林省産研究所技官、次いで東京大学農学部水産学科教授として魚類に関する水産学方面の研究を広く行ったことだけでなく、生前には一般向けの啓蒙書、随筆で「お魚博士」として一般の知名度も非常に高い方でした。

東京大学を定年退官した後は水族館、京急油壺マリンパークの館長を勤め、魚の行動を訓練によって巧みに演出する展示を数多く企画し、「サーカス水族館」としての地位を築き上げました。

その末広先生の随筆の中に、面白い実験の話が出ています。

 

まず鯛を捕まえ、A班、B班に分けます。

A班の鯛には、エサとしてエビだけを与え、B班の鯛にはイワシだけを与えて数ヶ月飼育します。

鯛を釣るとき、エサには芝エビや車エビを使いますが、地方によってはイワシを使うこともあります。

そのうえで、鯛をいろいろな料理にして、どちらの鯛が美味しいか、テストをするわけです。

結果は、20数人が試食したにもかかわらず、圧倒的多数で、エビを食べた鯛の勝ちとなったそうです。

さすがに魚の王者らしく、対の好物はエビ。

そして「好きこそ身になる」ということなのでしょうか・・・・・。